カナダの会社で従業員に提供される福利厚生
会社での福利厚生 カナダの場合をご紹介します。
福利厚生とはお給料の他に会社から受けられる手当やサポート。
自分のお勤めしている職場の福利厚生知っていますか。しっかりと知ったうえでお勤めしましょうね。
福利厚生という言葉、またはベネフィットという言葉、聞いたことはありますか?
福利厚生とはお給料の他に、会社から受けられる手当やサポートのことですね。
ワーキングホリデーの場合、自分は関係ない。と思う方が多いようですが、そんなことはありません。
お給料から、税金としてや、福利厚生に関係する諸経費が、しっかり差し引かれています。
ワーキングホリデーの方も、移民の方も、知らない事で損しないように、せめて基本的なことは抑えて、おきましょうね。
これは、日本語話者の皆様の参考になるように、英語を簡単に意訳したものです。すべては、英語の元の規約が優先されます。必ず元の英語の法律を確認してくださいね。
カナダ政府のウェブサイト カナダの従業員に提供される福利厚生
法律で決まっている福利厚生
福利厚生は英語で、ベネフィット。(Benefitsと言います。)
カナダには、州によって様々な雇用法があります。
だいたいのことは、ほぼ一貫で統一されています。が、かならずお住まいの地域の雇用法を、ダブルチェックしてくださいね。
有給休暇
カナダの従業員は、住んでいる州または準州に応じて異なる時間の有給休暇が保証されます。
カナダの連邦法では、勤続 1 年以上の従業員に対し、年間最低 2 週間の有給休暇を付与することが義務付けられています。
5 年間勤務すると、最低期間は 3 週間に増加します。
10 年後、最小値は 4 週間の最高点に達します。
ちなみに、これは、最低ラインですので、これ以上の会社もたくさんあります。
私の現在の会社の場合は、スタートの年が3週間で、5年目で4週間になります。
カナダ年金制度
雇用主と従業員は、カナダ年金制度と呼ばれる法定年金制度に支払いをしなければいけません。
カナダ・ペンション・プラン、カナダ年金は就労していたら自動的に賃金から差し引かれ、積み立てられる年金。(Canada Pension Plan)
それまでに支払った年金保険料によって受給額が変わります。
今回、年金制度についてくわしくは省きますが、お給料の明細を見ると”CPP”と記入されて差し引かれているのが、これに当たります。
カナダ政府のウェブサイト カナダ年金制度
最低賃金
カナダの最低賃金は州によって異なります。
2023年の最低賃金はBC州で16. 75カナダドル。日本円で1800円ほどです。
日本の最低時給が、1000円前後なので、ちょっとこの差にビビりますよね。
カナダ政府最低賃金ウェブサイト 最低賃金
円安 インフレに関しての記事はこちら 円安 インフレ そして企業努力 頑張れニッポン!!
残業代
残業代も勤務地によって異なります。
カナダの一部の地域では、雇用主が 1 日 8 時間または週 40 時間を超えた労働時間に対して残業代の支払いを義務付けています。
ほとんどの州では通常賃金の 150% の残業代を義務付けていますが、残業時間に応じて残業代を 200% に引き上げる州もあります。
つまり、最低時給、16.75ドルで働いている人は、2倍の33.5ドル支払われるわけですね。
パーソナル休暇
カナダでは、有給休暇に加えて、同じポジションで連続 3 か月勤務した後に個人休暇を取得することもできます。
雇用主はこの最初の 3 日間は、休暇でも有給として、お給料を支払う必要があります。
パーソナル休暇により、従業員は病気の家族の世話や、重要な用事のために休暇を取ることができます。
医療休暇
従業員は、病気、怪我など、医療上の問題に対して、最長 17 週間の無給医療休暇を取得する資格があります。
病気が 3 日以上続く場合は、お医者さんからの、証明書を請求されることがあります。
メディカル休暇
病気の子供や家族を持つ従業員は、病気の人をサポートするために休暇を取得できます。
子供の世話する従業員の場合は 37 週間。
大人の世話をする従業員の場合は 17 週間まで延長されます。
休日手当
カナダの従業員は、特定の祝日に給与を受け取る権利があります。
対象となる休日は州によって異なります。
州によってのカナダの祝日カレンダー カナダの祝日
産休・育休
カナダは、出産するすべての従業員に最低 15週間の産休を保証しています。
一部の州ではさらに多くの産休を義務付けていますが、全国的には 15週間が最低です。
性別に関係なく、最低 27 週間の共同育児休暇を取得する権利があります。
この休暇は、子どもの誕生から1年以内に限ります。
連続または個別にいつでも取得することができます。
従業員は、政府プログラムから休暇中の給与を受け取ります。雇用主は従業員に産休や育休の費用を支払う必要はありません。
私の同僚の彼は、5年で3人の父親に。2年近く育児休暇で見ないよ。
忌引き休暇
従業員の近親者が亡くなった場合、連邦法により従業員には最低 5 日間の忌引休暇が与えられます。
個人休暇の場合と同様、従業員は 5 日間の休暇を取ることができます。が、雇用主が支払う必要があるのは 3 日間だけです。
これらの最低条件は、従業員が少なくとも連続 3 か月間雇用主に勤務した後に適用されます。
会社による福利厚生
まず押さえておきたいのが、日本では当たり前の福利厚生が海外では一般的ではない点です。
日本では、よく補助される、食事、通勤費、住居などは、通常支給されません。
私が、会社選びで、特に重視するのが、”民間の健康保険”、”老後に向けた貯蓄プランマッチングRRSP”そして”ボーナス”を提供プランがあるかどうです。
学習奨励金
会社では、従業員に学習奨励金を支払う企業もあります。
仕事に関連したスキルアップの勉強をサポートするのが通常です。
ウェルネスプログラム
一部の企業では、従業員の健康的なライフスタイルを推奨するために、サポート金、サポートプログラムがあったりします。
例えば、スポーツジム、ヨガクラス、など参加費用の補助や、施設の運営、プログラムの提供などです。
業績ボーナス
パフォーマンスボーナスと呼ばれるものです。
出来合い性のボーナスなどの支給時期は会社によりけりです。
通常職の場合、カナダでは、年に一回が通常です。
金額は少額から数千万まで様々です。
金額の目安についてはこの記事を参考に 給料交渉 給料のあげ方【外資系会社、海外編】
民間の健康保険
カナダではすべての居住者は、カナダの公的医療、メディカルプランに入っています。
それに加えて、雇用主は民間の医療保険プランを提供することがよくあります。
民間の医療保険に加入している人は、より幅広い医療施設や治療法を利用できます。
公的医療保険ではカバーされず、民間の健康保険でカバーされる代表的な物が、下記のような医療サービスです。
カナダの公的医療保険プラン
カナダの公的医療保険は、在住の人はすべて加入しています。
ですが、通常下記の治療費はカバーされません。(一部保険適用される医療行為もあります)。
- お薬代
- 眼科 視力検査
- 救急車
- 歯医者
民間の医療保険に入っていないと、いざと言うときに保険が利かなければ、莫大な治療費を支払うことになってしまいます。
会社で、民間の医療保険プランに入っていると本当に心強いです。
留学やワーホリ、旅行でカナダに行く方、在住の方でも、幅広い医療費をカバーしてくれる民間の保険に入っておくことをお勧めします。
日本外務省ウェブサイト カナダの医療事情
老後に向けた貯蓄プラン マッチング RRSP
カナダの老後の貯蓄プラン。働いて、収入のあるうちに、リタイアメントの資金を貯めるための口座が ”RRSP”です。
この積立貯金の一部を会社が加算してくれるサポートしてくれる福利厚生があります。
RRSPに関して、詳しくは難しくなりますので、ここでは省きます。
これもカナダでは、会社から受けれる、福利厚生のひとつです。
カナダ政府のウェブサイト リタイアメント貯蓄プラン
まとめ
今回、会社での福利厚生について、ご紹介しました。
短期滞在の方でも、ご主人のお仕事で海外にいらしゃるかたでも、税金は引かれています。
法律のもとに、自分の働く職場が、どんな労働条件を提供しなければいけないのか。
これからの就職活動に、どんな追加の労働条件があれば、自分の人生のサポートになるのか。
しっかりと知ったうえで、お勤め先を選びましょうね。
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