応用可能なスキル とは、英語で、トランスファラブルスキル(Transferable Skill)」といいます。
トランスファラブル(transferable)とは 移動できる、持ち運べるという意味。
つまり、新天地でも使えるスキルのことですね。
海外移住で、自立するためにもっともキーポイントになるのが、「仕事」。
海外で就活するために、かならず活用しないといけないのが、日本で培った応用可能なスキル。
つまり、トランスファブルスキルです。

大半の日本人の方は、新しい国で生活をするにあたって、日本でのキャリア経験を多少なりとも、変えることになります。
人によっては、まったくのキャリアチェンジをしないといけない方もいるでしょう。
新しい地で、新しい仕事を始めるにあたって、私達がすでに持っているキャリア、経験、スキルなどを考える事は、新しい仕事をする上で、とても大切なことです。
いったん、立ち止まり、海外でも使えるスキルを考える。
大切な戦略です。
急がば回れです。
日本で働きながら、海外転勤を希望する人。そんな方に求められる通じる資質や、スキルですね。
海外で求められるスキル
海外で求められるスキルに次のようなものがあります。
ここでは、北米、アメリカとカナダの2つの国のスキル例の参照として、インディード(INDEED)からの抜粋を下記に挙げておきますね。
- コミュニケーション (Communication)
- リーダーシップ (Leadership)
- チームワーク ( Teamwork sills)
- 対人能力 (Interpersonal skills)
- 学習能力 (Learning / adaptability Skills )
- 自己管理能力 ( Self-management skills )
- 整理整頓 時間管理(Organization)
- コンピューター能力 (Computer literacy)
- 問題解決能力(Problem-solving)
- 柔軟性 (Open-mindedness)
- 勤労意欲 (Strong work ethic)
などです。
いろんなサイトで、様々な国の参考になるスキルが乗っています。
自分の住む国のバージョンも探してみてくださいね。

あなたのスキルを分析
あなた自身が、応用可能なスキル、強味として使える応用可能なスキルは、何でしょうか。
自分のスキルを分析してみましょう。
自己管理能力。整理整頓。そして何よりも、勤労意欲でしょうか?
コンピューター能力?それとも、あなたがすでにもっている専門能力でしょうか?
自分で、自分の経験を分析してみてください。
学んだスキルは、仕事からだけとは限りません。
スキル分析をするときに、下記の経験も加味して考えてみてください。
- 現在、過去の職歴
- 学校
- ボランティア
- 趣味
- スポーツ
- 子育てなど、など。
磨いていかないといけない弱点スキル
海外で就活するにあったって、応用可能ではない、弱点になるスキルはどんなものでしょうか?
これは、一目瞭然、海外では、あきらかに、言語コミュニケーション。読む 聞く そして書く能力。

私は、英語のビジネスライティングのコース、たくさん受講しましたが、今でもビジネスライティング苦手です。
???? 職場のコミュニケーション【外資系企業 海外編】ワークカルチャー
アジャストしないといけないスキル
そして、何よりも、トリッキーで、難しいのが、コミュニケーション能力に派生したスキル。
新天地の風土に合わせて、あらたにアジャストしないといけないのがコミュニケーションスキルです。
それが、チームワーク。対人能力。リーダーシップ能力などです。
これに関しては、即断は禁物。
よかれと思ってしたことが、逆に日の目を見ないことが、多々あります。
日本ではありがたく感謝されそうなことも、海外では、裏目に出てしまうケースです。
例えば、チームワーク
私の働く北米での経験です。
大量の仕事量に、締め切りが迫っていました。
ところが、上司から、
「管理能力がないと思われるから、残業はしてくれるな。」
「たとえ、損益がでても、締め切りが間に合わなくてもいいから、ほっておいてほしい。」と言われました。
そうでもしないと、人材不足というのが、会社にわからないから。というのが理由です。
人材不足というのを、会社に強硬交渉ですね。
「ふうむ。なるほど。」これも文化の違いか、仕事を終えずに帰宅することに戸惑いました。
考え方の違いは、会社での人間模様に大きく反映されますよね。

例えば、親切心
例えば、休暇中の同僚のカバー。私が、親切心でカバーした同僚の仕事。
休暇中の同僚が復帰して、はや、3か月。
同僚は、仕事のミスをする度に、私のせいにする言い訳を続けていました。
もちろん、こういうことは、それぞれ人柄に左右されます。
ですが、特に移民がたくさんいる国や、都市では、その本人のバックグラウンドによって、それぞれの傾向があるのに気付きました。
「あら?またこのパターン?」
傾向に気付いたのは、海外に住み始めて、5年ぐらいしてからです。
こればかりは、親切でやった側はへこみます。
何がチームワークと呼ばれるのか、そして何かリーダーシップと呼ばれるか。
よく言えば、私達日本人は、かなり国際的感覚より、親切、そして正直。
悪く言えば、ずれまくっているんです。
日本のスキル、常識を、そのままあてはめて、格安のボランティアにならないように気を付けましょうね。
こればっかりは、時間をかけて、それぞれの国の風土や、人となりを学んでいく以外はないですね。
応用可能なスキルではないが、自分で磨けるスキル
自分で磨けるスキルに関しては、あなたの目指すキャリアに合わせて、専門知識を深めていきましょう。
これに関しては、自分の生きがい、モチベーションにもなります。
自分が今、どういうことに興味があるのかを加味して、楽しめる勉強を入れながら、リストアップするのもいいですね。

コンピュータースキル?
言語コミュニケーション?
技術的、または専門的なトレーニング?
そして、磨き中のスキルは、就職活動で、履歴書に勉強中と記入することもできます。
前向きな、いい売り込みポイントにもなりますよ。
応用可能なスキル
そして、いよいよ、あなたが持っているスキルで、海外でも応用可能なスキルは何でしょうか?
将来の仕事でも評価されそうなあなたのスキルです。
あなたが今まで、経験してきたすべてのことを加味し、分析してみましょう。
今までのお仕事や、学校などで学んだ専門知識はもちろんです。

忘れていけないのが、私達日本人が売りにしていいのは、ソフトスキルですね。
例えば、柔軟性。それから、人の話が聞けるコミュニケーション能力。
そして、何よりも、勤労意欲。
これは、雇用主から求められる一番のスキル。

そして、日本人は勤労意欲の高さに関しては、定評があります。
仕事だけではなくて、家を借りるときなども、日本人だというと、ぜひぜひと優先させてもらえることがたくさんありました。
今まで海外で働いていきた日本人の先陣の方々、本当に、本当に、感謝です。

前にいた日本人のテナントさん。とっても綺麗好きで助かったわあ。

家賃はいつも月々きっちり収めてくれて。本当にらくちんだったよ。
応用可能なスキルを就職活動で売り込む
海外で就職活動をするにあたって、あなたのどんなスキルが、強味なのか、売りになるのか。
応用可能なスキルをしっかり理解した上で、就職活動で売り込むことは、とっても大切です。
勉強中のトランスファブルスキルも、合わせて武器にしましょう。

まだ、習得していなくてもいいんです。
雇用主は、目標を持っている姿勢を評価して、将来性に期待を持ってくれますよ
「この人材を今採用しないと損をする!確保しておきたい!」
そんなふうに思ってもらえるように、あなたの強味、魅力をしっかり分析して、売り込んでいきましょうね。
海外で就職活動される方、こちらも参考にしてくださいね。
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