スペイン バルセロナと言えば、ガウディ建築。行かれるまえにガウディの生い立ちを勉強していけば、現地での楽しみ方が、何倍にも膨らみます!
幼いころのガウディ
アントニ・ガウディは、1852年6月25日にレウス市で生まれました。ガウディの家族は隣町、レウスの出身で、銅細工職人一家でした。
5人兄弟の末っ子だったガウディは、17歳で、バルセロナ市に引っ越しましたが、非常に活発な性格を持つレウス人気質は変わることはありませんでした。
”私は自分自身の気難しい性格だけはどうにもならなかった。“とガウディがなくなる少し前にいったほどでした。
ガウディは初年のころから、素手に才能を発揮し始め、学校では興味のないことは、なおざりにし、興味を引くことだけに熱中していました。
成績は一定せず、先生や両親は将来どのようになるのだろう、と心配したのです。
動物と自然
ガウディは子供のころから遠足が好きでした。野山を歩きながら、周囲を潰さに観察し、いつも自然から何かを学んでいました。
自然を散策して観察していましたから、自然が建築のヒントになることを、学び、建築にあてはめてみようとしたのです。
ガウディの作品よくみるとわかりますが、ガウディは自然の中のいろいろな生き物をあちこちに使ったのです。
ドアのノブ、亀に支えられた柱、木の葉の形をした扉、花模様のある壁、はっているドラゴンなどが思いがけない思いがけない場所から私達を眺めています。
でもガウディは、こういった自然から得た事項をただ装飾としてだけ、使ったのではありません。
自然を通して学んだことをすべて、さらにしっかりと作品の中に収めたのです。
近くでじっと、ガウディの作品、その動物を見た時、それらを観察していたしガウディの感動が伝わってきます。
そして、作品を飾る植物にも、目を凝らすと、まるでレプリカのように繊細に、それぞれの植物が見えてきます。
建築の勉強
1873年、ガウディは意欲に燃えて県立建築学校に入学しました。
ガウディはいい生徒ではありませんでした。
レウス生まれのこの生徒は学校の規律というものが好きではなったのです。
本に書かれた事や、規律に従うことよりも、ガウディは、自分の内からの声に耳を傾けるほうが大事だったのです。
ガウディの家族は、お金持ちではなく、ガウディは自分で働いて学費を払わなければ、なりませんでした。
ガウディは、いつも色々な建築事務所での仕事を探していました。
学校での学習よりも、様々な仕事を、実践を通して得た知識のほうが、ガウディにとって、より重要だったのです。
1878年、彼が建築学校での勉強を終えたとき、校長のエリース・ロジェントは ”学位を愚か者に与えたのか、天才に与えたのか分からないが、そのうちその答えがわかるだろう”と語ったほどでした。
ガウディの作品の特徴 想像力と職人芸術
アントニ ガウディの作品を見ていくと想像力と職人芸術という特徴がすぐにわかります。というのは、その建物が、石や鉄や木など、無機質な建材を使っているのを忘れてしまうほどに想像力に溢れているからです。
ガウディの作品をよく観察すると、この建築家がそれぞれの建築材の特質をよく知っていたことがわかります。
ガウディは、想像したことを、具体的に表す術を知っていました。
このことから、ガウディが、彫り物師、鍛冶屋職人、大工職人、その他、様々な職人さんたちの仕事に精通した数少ない建築家の一人だったことがわかります。
ガウディは、柱を支えている亀、ファンタジ-にみちた建物の床、セラミックの破片で作ったモザイク模様など、一緒に働いている職人に、作り方を伝えることができました。
ガウディは学生だった頃学んだ手仕事を、生涯、忘れることはありませんでした。
ガウディがなくなった時、まだ再作途中のブロンズのランプが見つかったほどでした。
ガウディの死
髭をはやし、青い目の白髪の男の人が、みすぼらしい身なりで、サグラダ・ファミリアの近くの通りを考えこんだような、怒ったような面持ちで歩いていました。働いてる仲間と口論したばかりだったのです。
いつものようにたくさんの仕事に追われ、時間は遅くなっていました。
身心ともに仕事に没頭していたのでした。
サグラダ・ファミリアでの今日の仕事を終え通りに出た時に、注意をせずに通りを横切り、路面電車にひかれたのです。
アントニ・ガウディは 深い傷を負い、病院に運ばれましたが、1926年6月10日に74歳で亡くなりました。
2日後、たくさんのバルセロナ市民が、見守るなか、サグラダ・ファミリアにて埋葬されました。
アントニ・ガウディの建物
アントニ・ガウディはバルセロナに事務所を構え、そこから身を粉にし、数々の、建築遺産を築き上げていきました。
始めは、受注をうけた小さな仕事を一生懸命こなしました。それらが、ガウディが実現していった大な作品となっていくのです。
バルセロナ市の王室広場にある街灯をみると、非常に繊細な部分まで、十分に考えて製作されています。これらは、若き建築家ガウディの手によるものです。
アントニ・ガウディの建物の、その多くは世界遺産に登録されています。
スペインに行く機会があれば、このガウディの物語、ぜひ訪問して、訪れてみて下さいね。
アントニ・ガウディの作品群
ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたもの
バルセロナ
• グエル公園
• グエル邸
• カサ・ミラ
• カサ・ビセンス
• サグラダ・ファミリアのご生誕のファサードと地下聖堂
• カサ・バトリョ
その他の地域
• コロニア・グエル教会地下聖堂
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